サロンのメニューが多すぎるときの整理術|畳む順番と残す数
サロンのメニューが多すぎると感じたら、減らす前に数えます
サロンのメニューが多すぎる、と感じたときに最初にやることは、減らすことではありません。いま何個並んでいるかを数えることです。数えないまま「思い切って絞ろう」と始めると、たいてい途中で手が止まります。畳んでよいものと、畳んではいけないものが混ざっているからです。この記事でわかることは3つです。(1)お客様のための整理と、自分のための整理はまったく別の作業だということ、(2)畳み方は3通りしかなく、「消す」はいちばん最後だということ、(3)残す本数を直近3ヶ月の売上から決める手順です。紙のメニュー表とエクセルの売上表しか手元になくても、そのまま実行できる形にしてあります。
結論:「お客様が選ぶ入口の数」と「自分が数える単位の粒度」を分ける
先に答えをお伝えします。メニューの整理が進まないいちばんの理由は、性質の違う2つの作業を、一度にやろうとしていることです。
- お客様のための整理=選ぶときに迷わせない。ここで問題になるのは入口の数です
- 自分のための整理=あとで売上を比べられるようにする。ここで問題になるのは数える単位の粒度です
この2つは、一致させなくてかまいません。お客様に見せる入口は1本にまとめておいて、会計のときに内訳を分けて記録する、という形は成り立ちます。逆に、表向きは2本に分けて見せていても、売上は同じ単位でまとめて数える、という形もあり得ます。
作業の順番は次のとおりです。
- 数える — お客様が最初に目にする選択肢が何個あるかを確かめる
- 分ける — 入口の数と、数える単位の粒度を別々に決める
- 畳む — まとめる・表に出さない・止める、の3通りで畳む(「消す」はその後)
- 確かめる — 名前と履歴がつながっているかを確認する
このうち4を飛ばすと、整理した翌月から売上表が読めなくなります。ここがいちばん取り返しがつきません。
減らせないのは決断力の問題ではありません
メニューが増えるのには、だいたい決まったきっかけがあります。
- お客様の要望に応えるたびに1本足した
- 季節メニューやキャンペーンを作り、終わったあとも表に残した
- 「ロングは+料金」を別メニューとして立て、長さや本数の違いを行数で表した
- 開業のときに、できることを思いつく限り並べた
どれも、その時点では正しい判断です。問題は、足すときには理由があるのに、外すときの理由が誰も決めていないことです。だからメニューは一方通行で増えます。
そして減らそうとすると手が止まります。理由は、1本のメニューが2つの役割を同時に持っているからです。ひとつは、お客様が選ぶための選択肢としての役割。もうひとつは、売上を数えるための単位としての役割です。この2つがくっついたまま「この1本を消すかどうか」を考えるので、判断できません。お客様に見せなくてよいと思っても、消したら売上が追えなくなる気がして手が止まる。逆もまた然りです。
だから最初の作業は、この2つを紙の上で分けることになります。分けてしまえば、大半のメニューは「入口からは外す。でも数える単位としては残す」で片が付きます。
手順① お客様が最初に見る1枚目に、選択肢が何個あるかを数える
減らす前に、数えます。数えるのは3つです。
| 数えるもの | 数え方 | 何がわかるか |
|---|---|---|
| (a)お客様が最初に目にする選択肢の数 | 予約ページの最初の画面、または紙のメニュー表の1枚目に並んでいる項目を数える | 迷わせている度合い |
| (b)表に載っている総本数 | 追加分・季節メニューも含めて全部数える | 管理している総量 |
| (c)直近3ヶ月で1回でも売れた本数 | 売上の記録をメニュー別に並べ、件数が1以上のものを数える | 実際に生きている本数 |
多くの店で、(b)と(c)の差が驚くほど開きます。3ヶ月で一度も出ていないものがいくつも残っている、というのは珍しくありません。この差が、そのまま畳める候補です。
ここで(a)と(b)を分けて数えるのがポイントです。(b)が多いこと自体は、実はそれほど害がありません。害が出るのは(a)が多いときです。お客様は最初の画面で選べなければ、そこで離脱します。逆に、奥に入ったところに細かい選択肢がたくさんあっても、たどり着いた人は目的を持っているので迷いません。
数え終わったら、(c)のリストを件数の多い順に並べ替えてください。この並びが、以降の判断の土台になります。
手順② 入口の数と、数える単位の粒度を、別々に決める
数え終わったら、2つの数を別々に決めます。
| お客様が選ぶ入口 | 自分が数える単位 | |
|---|---|---|
| 目的 | 迷わずに選んでもらう | あとで売上を比べる |
| 多すぎると起きること | 選べずに離脱する。問い合わせが増える | 1本あたりの件数が減り、増減が偶然と見分けられなくなる |
| 少なすぎると起きること | 「自分に合うものが無さそう」と思われる | 何を伸ばすか決められない。値上げの判断材料が持てない |
| 決め方の基準 | 初めての方が、30秒で自分の1つを選べるか | その2つの売上を比べて、来月の行動を変えるかどうか |
右の列の基準が、いちばん実用的です。「AとBの売上を分けて見たとして、その数字を見て来月なにか変えるか」。変えるならAとBは分けます。変えないなら束ねます。
たとえば、カラーを「白髪染め」と「おしゃれ染め」で分けて数える価値があるかどうか。この2つの比率が変わったら、置く薬剤や仕入れ、集客の出し方を変える気があるなら分けます。見ても何も変えないなら、両方まとめて「カラー」で数えて差し支えありません。
そして先ほど書いたとおり、この2つの数は一致しなくてかまいません。入口は「カラー」の1本にしておいて、会計の記録では白髪染めとおしゃれ染めを分ける、という運用は普通に成り立ちます。ここに気づくと、「お客様に見せる数を減らしたいけれど、売上が追えなくなるのが怖い」という詰まりが、まとめて解けます。
手順③ 畳み方は3通りだけ。「消す」を選ぶ前に、残り2つを検討する
畳むといっても、やり方は次の3つです。
【A】似たものを1本にまとめて、差は追加分で表す
長さ・本数・部位・所要時間の違いで行数が増えているものは、基本の1本に統合し、差を追加の時間と料金で表します。「カット」「カット(ロング)」「カット(超ロング)」の3行は、「カット」1本と、長さによる追加分に置き換えられます。この追加分の決め方はサロンの指名料・時間外料金の決め方|追加オプション料金を一律にしないにまとめてあります。
【B】表に出さず、相談を受けてから案内する
3ヶ月で数件しか出ていないけれど、無くすと困る。そういうメニューは、表から外して「ご相談ください」の扱いにします。無くなったわけではないので、聞かれたら案内できます。表の行数だけが減ります。特殊な施術・持ち込み対応・長時間のコースは、たいていこの扱いが合います。
【C】季節ものは、消さずに止めておく
夏だけ・年末だけのメニューは、期間が終わったら止めておきます。来年また出すときに作り直さずに済みますし、去年の実績とも比べられます。
そのうえで、「消す」を選ぶのはこの3つを検討したあとです。順番を守るだけで、消して後悔する事故はほぼ防げます。実際のところ、本当に消してよいのは「作ったけれど一度も売れなかったもの」だけだと考えておくと安全です。
手順④ 畳む前に確認する4点
手を動かす前に、次の4つを確かめます。ここを飛ばした整理は、あとになって困ることが多いところです。
〈1〉名前を変えると、過去の売上と比べられなくなります
売上の集計は、メニュー名そのものを単位にしている場合と、名前の裏側にある識別子を単位にしている場合があります。エクセルの売上表のように名前を単位にしていると、名前を変えた瞬間、それは集計上「別のもの」になります。識別子で紐づいているなら、名前を変えても過去とはつながったままです。どちらなのかはツールによって違うので、名前を触る前に確かめてください。分からないうちは、名前は変えないか、変えるなら対応表を残しておけば安全です。
〈2〉一度でも売った実績のあるものは、消すのではなく止めます
過去に売れた記録があるものを消すと、その売上がどこに紐づいていたのか追えなくなることがあります。ツールによっては実績があっても消せてしまうので、消す前に「過去の売上の参照が残るか」を確かめてください。判断に迷ったら、消さずに止めておけば失うものはありません。
〈3〉所要時間と価格の帯がバラバラなまま、束ねません
まとめるのは「似ているもの」であって、「なんとなく近いもの」ではありません。60分¥6,000と150分¥18,000を1本にまとめると、予約の枠が読めなくなり、売上の平均値も意味を失います。目安として、所要時間が2倍以上ちがうもの、価格が2倍以上ちがうものは、同じ1本に入れないでおきます。差が大きいなら、【A】の追加分ではなく別の入口として立てるほうが素直です。
〈4〉複数選べる形にすると、選択肢を減らしても組み合わせで元に戻ります
追加分として切り出すのは有効な手ですが、追加を自由に組み合わせられるようにすると、お客様から見える選択肢の総数は減っていません。むしろ「どれを付ければいいのか」という別の迷いが生まれます。追加分に切り出すときは、同時に選べる数に上限を置くか、どの基本メニューのときに出すかを絞ることをセットで考えてください。まとめて選べる件数の上限を置けるかどうかはツールによって違うので、そこは事前に確認しておきます。
細かく分けるほど、あとで自分が読めない売上表になります
ここからは、メニュー整理の話でいちばん見落とされやすい論点です。
メニューを細かく分けたくなる動機は、たいてい「あとで分析したいから」です。分けておけば、どれが伸びているか分かる。そう考えて、部位ごと・時間ごと・デザインごとに行を増やします。ところが実際に売上表を開くと、分けたせいで何も読めないという状態になります。
理由は単純です。ひとりで施術する以上、月に受けられる件数には上限があります。仮に月100件だとして、そこに30本のメニューが並べば、1本あたりは月に数件です。月3件が翌月1件になったとき、それは減っているのか、たまたまなのか。判断できません。判断できない数字は、並んでいても意味がありません。
そこで、粒度を決めるときの目安をひとつ置いておきます。
月に何件出れば、その数字を見て手を打つ気になるか。 その件数に届かない粒度は、数字として使えないので束ねます。
この線がどこに来るかは、店の来店数によって違います。ただ、月に1件か2件しか出ない単位は、増えたのか減ったのかを判断できないので、記録として残しても比べる材料にはなりません。「分けたら分析できる」ではなく、「分けた結果、来月の行動が変わるときだけ分ける」。ここが逆になりやすいところです。
そしてもうひとつ。整理のときにメニュー名を変えると、集計が名前を単位にしている場合はそこで履歴が切れます。これは分析上いちばん痛い事故で、しかも作業中は気づけません。翌年、去年の同じ月と比べようとしたときに初めて分かります。
対処は簡単です。旧の名前と新しい名前の対応表を、1枚だけ残しておくこと。エクセルでもメモ帳でもかまいません。「カット(ロング)→ カット+長さ追加」「クイックスパ → ヘッドスパ30分」。この10行ほどのメモが、1年後の自分を助けます。名前を変えた日付も添えておくと、その日を境に数字が動いた理由が説明できます。
なお、メニューを束ねると客単価(お客様1人が1回の来店で使う平均金額。詳しくは客単価とは?計算方法と平均の考え方・上げ方の基本)の見え方も変わります。追加分を別行に切り出すと基本メニューの単価は下がって見えますし、束ねると上がって見えます。金額そのものは変わっていないのに、です。整理の前後で客単価を比べるときは、数え方を変えた事実をメモに添えておいてください。
1本ずつ判定する、5列のシート
畳む作業は、頭の中だけでやろうとすると途中で止まります。表にして、1本ずつ機械的に判定してください。次の5列を紙かエクセルに作り、(c)で作った「直近3ヶ月に1回でも売れたリスト」と、売れていないものを全部並べます。
| メニュー名 | 直近3ヶ月の件数 | 似ているものがあるか | 初めての方が選ぶか | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| (例)カット | 62 | なし | 選ぶ | 残す |
| (例)カット(ロング) | 18 | カットと同じ | 選ばない | まとめる |
| (例)ヘッドスパ60分 | 3 | 30分と同じ | 選ばない | まとめる |
| (例)ブライダル前撮りセット | 1 | なし | 選ばない | 表に出さない |
| (例)夏の集中ケア | 0 | なし | 選ばない | 止める |
判定は「残す/まとめる/表に出さない/止める」の4つだけにしてください。選択肢を4つに固定すると、1本あたり10秒で決まります。この段階では「消す」を選択肢に入れないのが要点です。消すかどうかは、全部の判定が終わってから、まとめて考えます。
表から外すメニューには、お客様への案内文をひとつ用意しておくと迷いません。書き写して使えるように2パターン置いておきます。
相談扱いに移す場合:「メニュー表を見やすく整理しました。◯◯は表からは外していますが、これまでどおりご案内できます。ご希望の際はご予約時にひとことお知らせください。」
まとめた場合:「これまで長さごとに分かれていた◯◯を、1つにまとめました。料金は長さに応じた追加分としてご案内します。仕上がりと合計金額はこれまでと変わりません。」
どちらも、「無くなった」ではなく「まとまった/表から外しただけ」と伝えるのが要点です。長く通っている方ほど、いつものメニューが表から消えたことに敏感です。
「少ないほど良い」とは限りません
ここまで畳む話を続けてきましたが、選択肢は少ないほど良い、とは言えません。
選択肢の多さが武器になる店は、確かにあります。専門性で選ばれている店、指名で来ていただいている店、悩みの種類が細かく分かれる分野。こういう店では、細かいメニューが並んでいること自体が「ここなら自分の状態に合うものがある」という信号になります。まとめてしまうと、その信号が消えます。
見分け方は、お客様の反応です。
- 「これとこれ、何が違うんですか」と聞かれることが多い → 多すぎます。違いが伝わっていないので、まとめる余地があります
- 「◯◯はやっていますか」と、名前を指定して問い合わせが来る → その細かさには需要があります。表から外すと機会を失います
つまり判断するのは選択肢の数そのものではなく、選ぶのにかかっている時間です。20本並んでいても、カテゴリー分けで自分の行き先が3秒で決まるなら問題は起きません。逆に8本でも、違いが読み取れなければ迷わせます。
だから「何本まで絞るべきか」に一律の正解はありません。目安を置くとすれば、直近3ヶ月の売上の大半を占める上位の本数+「初めての方の入口を1つ」。これが当面の候補です。上位が何本かは店によってまったく違います。5本の店もあれば、15本の店もあります。数えて決めてください。
「初めての方の入口を1つ」を足すのは、上位の本数だけで作ると常連向けの表になるからです。指名や継続を前提にしたメニューばかりが並ぶと、初めての方はどこから入ればよいか分かりません。「初めての方はこちら」に相当する1本は、上位に入っていなくても残します。
よくある失敗とNG
- 数えずに、いきなり消す。何本あるかを知らないまま減らすと、途中で不安になって手が止まります。(a)(b)(c)の3つの数を先に出してください。
- 名前を変えるついでに、中身も価格も変える。あとから「売上が動いた理由」が分からなくなります。変えるなら、名前の整理と価格の見直しは月をずらします。
- 迷ったものを全部「追加分」に移す。追加として選べるものが20個並べば、選択肢は減っていません。追加に切り出すときは、同時に選べる数か、出す場面を絞ることをセットにします。
- 表を減らした分を、予約時の質問で埋め合わせる。メニューを絞った代わりに入力項目を増やすと、離脱する場所が移るだけです。どこまで聞くかはサロンの予約フォームの質問項目はどこまで聞く?必須と任意の決め方を目安にしてください。
- 「〜から」の表示で数を減らしたことにする。行数は減りますが、実際にはその金額で受けられない場合、誤認と受け取られかねません。安い方だけを見せる書き方には注意が要ります。価格の見せ方そのものはサロンのメニュー価格は表示しない設定もあり|伏せ方と裏メニューの作り方にまとめてあります。
- 整理した内容を、全員へまとめて送る前提で計画する。一斉に告知する手段がある前提で組むと、手段がないときに動きません。まずは次にご来店された方へ口頭でお伝えする、で足ります。
- 一度で完成させようとする。3ヶ月に一度、(c)の「売れた本数」を数え直すだけで、メニューは勝手に整っていきます。整理は行事ではなく、定期の作業です。
- 売上の少ないものを、機械的に全部落とす。件数は少なくても単価が高いものや、そのメニュー目当てで来ていただいている方がいる場合があります。件数だけでなく、金額と「そのお客様が他に何を受けているか」も併せて見てください。
業態別の差分メモ
- 美容室:長さ・毛量・薬剤の違いで行が増えやすい業態です。ここは追加分として切り出す【A】がいちばん効きます。一方で、カラーとパーマは所要時間の帯がまったく違うので、〈3〉の基準どおり束ねないでおきます。同時施術の組み合わせが多い店では、入口を「なりたい状態」で立てて、内訳は会計時に分けて記録するほうが表が短くなります。
- まつげ・ネイル:デザイン・本数・付け替えの有無で、放っておくと際限なく増えます。ここは【B】の「表に出さない」より、選ぶ順番を決めるほうが効きます。まず基本の1本を選んでいただき、本数やデザインは追加として後から足す形です。表の行数ではなく、選ぶ階層を1段にするのが目的だと考えてください。
- エステ:部位別・時間別・コース別の3軸が掛け算になり、いちばん増えやすい業態です。3軸のうちお客様が最初に選ぶ軸を1つだけ決めて、残りは追加分か、相談扱いにします。まとまった金額の長期コースを扱う場合は、期間と金額しだいで契約上のルールが関わるため、行数を整理するついでに条件の文面も見直しておくと安全です。
- 自費の整体・鍼灸など:メニュー名を整理するとき、体の変化や施術の効き目を名前に持ち込まないでください。2025年のあはき柔整の広告ガイドライン改正で、ホームページやSNS、地図サービスの表示まで規制の対象になっています。整理の軸は、部位・時間・回数といった手続き上の区分に置きます。名前を短くしたい気持ちから効能を思わせる語を入れてしまう事故が起きやすいので、ここは意識して避けます。
まとめ
サロンのメニューが多すぎるときの整理は、次の順でやります。
まず数えます。(a)お客様が最初に目にする選択肢の数、(b)表の総本数、(c)直近3ヶ月で1回でも売れた本数。(b)と(c)の差が畳める候補です。
次に分けます。お客様が選ぶ入口の数と、自分が売上を数える単位の粒度は、別々に決めてかまいません。入口は「初めての方が30秒で選べるか」、粒度は「その2つを比べて来月の行動が変わるか」で決めます。
そして畳みます。まとめる・表に出さない・止める、の3通り。「消す」を選ぶのはこの3つを検討したあとで、実際に消してよいのは一度も売れなかったものだけだと考えておくと安全です。
畳む前に4点を確認します。名前を変えると過去と比べられなくなること、実績のあるものは消さずに止めること、所要時間と価格の帯が2倍以上違うものを束ねないこと、追加分の組み合わせで選択肢が元に戻らないようにすること。
残す本数に一律の正解はありません。直近3ヶ月の売上の大半を占める上位の本数+初めての方の入口を1つ。これが当面の候補です。専門性や指名で選ばれている店では、細かさそのものが強みになります。数の多さではなく、選ぶのにかかる時間で判断してください。
今日できるのは、メニュー表を1枚持ってきて、3ヶ月分の売上と突き合わせながら件数を書き込むところまでです。紙とペンで始められます。
整理したメニューを、そのまま台帳に残したいなら
SALONA(サローナ)では、メニューをカテゴリーで分けて登録でき、1本ずつ「基本」と「追加のオプション」のどちらとして出すかを選べます。整理して使わなくなったメニューは、消さずに休止しておけるので、季節ものを毎年作り直す必要がありません。休止したメニューの過去の売上は、そのまま参照できます(完全に削除できるのは、一度も売上に使われていないメニューだけです)。名前と履歴のつながりを保ったまま、表の見え方だけを整えられます。
よくある質問(FAQ)
Q. サロンのメニューは何個まで絞ればいいですか。
A. 一律の正解はありません。目安になるのは、直近3ヶ月の売上の大半を占める上位が何本かを数え、そこに「初めての方の入口」を1つ足した数です。上位が5本の店もあれば15本の店もあるので、他店の本数ではなく自店の売上から決めてください。また、絞るべきなのは「お客様が最初に目にする選択肢の数」であって、管理している総本数ではありません。奥に細かい選択肢があること自体は、たどり着いた方には迷いになりません。
Q. メニューを減らすと売上が落ちませんか。
A. 表から外すことと、提供をやめることは別です。3ヶ月で数件しか出ていないメニューは、表から外して「ご相談ください」の扱いにすれば、聞かれたときに案内できます。売上を落とさずに行数だけ減らせるのはこの形です。注意したいのは、件数の少ないものを機械的に全部落とすことです。単価が高いものや、そのメニュー目当てで来ていただいている方がいる場合があるので、件数だけでなく金額と、そのお客様が他に何を受けているかも併せて確認してください。
Q. メニュー名を変えるときに気をつけることはありますか。
A. まず、売上の集計がメニュー名そのものを単位にしているのか、名前の裏側にある識別子を単位にしているのかを確かめてください。エクセルの売上表のように名前を単位にしている場合、名前を変えた時点で過去の売上との対応が切れます。識別子で紐づいているなら、名前を変えても過去とはつながったままです。どちらか分からないうちは、名前は変えないでおくか、変えるなら「旧の名前 → 新しい名前」の対応表を1枚残してください。変更した日付も添えておくと、その日を境に数字が動いた理由を説明できます。また、名前の整理と価格の見直しを同じ月にやると、売上が動いた原因が分からなくなるので、月をずらすことをおすすめします。
運営: 株式会社art crat./SALONA編集部
公開日: 2026-08-22 最終更新: 2026-08-22
本記事は、小規模サロンのメニュー設計についてSALONA編集部が整理した内容です。顧客ヒアリング(N1)の引用は含みません。治療院に関する記述は、2025年のあはき柔整広告ガイドライン改正を前提としています。個別の表示・契約が適法かどうかの判断は、専門家にご相談ください。