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サロンのメニュー価格は表示しない設定もあり|伏せ方と裏メニューの作り方

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サロンのメニュー、価格は表示しない設定にしてよいか迷う方へ

「予約フォームに全メニューの価格を出すべきなのか」。サロンのメニュー価格を表示しない、料金を伏せるという選択をしてよいのか、迷うオーナーは少なくありません。仕上がりで金額が変わる、カウンセリングしてから決めたい、常連さんだけの隠れメニューを持ちたい。そんな現場の事情に、価格の「伏せ方」を設計として整理して答えます。

この記事でわかること。

  • 価格を「載せる」か「伏せる」かの判断軸(両方のメリット)
  • 価格を伏せる3つのやり方と、どのメニューに向くかの使い分け
  • 常連限定の「裏メニュー」の作り方と、景表法で気をつける一線

結論:価格は「伏せてよい」。大事なのは伏せ方の設計

先に答えです。サロンのメニュー価格を予約フォームに表示しないこと自体は、問題ありません。価格を出す・出さないはお店が決められます。伏せること自体が景表法などに触れるわけではありません(触れるのは「表示した内容が実態と食い違うとき」です。理由は後述します)。

大事なのは「隠す」ことではなく、金額が動くメニューを正直に扱う設計にすることです。伏せ方は、ざっくり3通りあります。

  1. 最低料金だけ見せる(「¥2,000〜」のように下限を出し、上は幅を持たせる)
  2. 金額を出さず所要時間だけ見せる(予約フォームでは時間だけ表示)
  3. 予約フォームに出さない「裏メニュー」にする(当日スタッフが会計で追加する)

この3つを、メニューの性格で使い分けます。次から、まず「そもそもなぜ迷うのか」を整理し、それから具体的な設定手順に入ります。

なぜ価格を出しづらいのか——現場の3つの事情

手順の前に、悩みの正体を分けておくと、どの伏せ方を選べばよいか見えてきます。オーナーからよく聞く「出しづらい理由」は、だいたい次の3つです。

  1. 仕上がりや内容で金額が変わる。髪の長さ・状態、施術範囲で料金が動くので、1つの数字で言い切れない。
  2. お客様ごとに料金が違う。長く通う方向けに価格帯を分けている場合など、全員一律ではない。
  3. 全部は表に出したくない。すべてのメニューをWebに並べたくない、常連さんだけに案内したいメニューがある。

一方で、価格を明示する良さもあります。金額が見えると、お客様は予約のときに「いくらかかるか」が読めて、心理的なハードルが下がります。だから全メニューを一律に伏せる必要はありません。「数字で言い切れるメニューは出す・動くメニューだけ伏せる」のが基本の考え方です。両方を混ぜて設計してよい、と考えてください。

価格を伏せる3つのやり方(設定手順)

ここからは具体的な設定です。多くのサロン管理ツールでは、メニューごとに価格の見せ方を切り替えられます。SALONA(サローナ)を例に、3つのやり方を手順で説明します。いずれも施術メニューの設定画面で、メニュー1件ずつに指定します。

やり方①:「〜」を付けて最低料金だけ見せる

「¥2,000〜」のように、下限の料金だけを見せて上は幅を持たせる方法です。金額の目安は伝えたいけれど、仕上がりで変わるメニューに向きます。

  1. 施術メニュー設定で対象のメニューを開きます。
  2. 想定価格に下限の金額(例:2,000円)を入れます。
  3. 『〜』を付けて最低料金として表示」にチェックを入れます。
  4. 保存すると、予約フォームや会計のメニュー選択で「¥2,000〜」と表示されます。

実際に請求する金額は、会計のときに入力します。予約段階では「これくらいから」という目安だけがお客様に伝わる形です。

やり方②:金額を出さず所要時間だけ見せる

予約フォームでは料金を一切出さず、所要時間だけを見せる方法です。カウンセリングしてから金額を決めたいメニューに向きます。

  1. 対象のメニューを開きます。
  2. 予約画面で金額を表示しない(所要時間のみ)」にチェックを入れます。
  3. 保存すると、お客様の予約フォームではそのメニューの金額が出ず、所要時間だけが表示されます。

金額は会計時に入力します。なお①と②は、どちらか一方だけを選ぶ形です(同じメニューに両方はかけられません)。「目安の下限は見せたい」なら①、「金額は一切見せず時間だけ」なら②、と性格で選びます。

やり方③:予約に出さない「裏メニュー」にする

予約フォームには一切出さず、当日スタッフが会計のときに追加できるメニューにする方法です。常連さん限定のメニューや、その場で追加する裏メニューに向きます。

  1. 対象のメニューの表示設定を開きます。
  2. 会計のみ(予約に出さない)」を選びます。
  3. 保存すると、予約フォームには出ず、会計のメニュー選択にだけ現れます。

これで「Webには載せていないけれど、来店した常連さんにはその場でご案内する」メニューが作れます。さらに、予約に出すメニューでも「LINE予約だけに出す/Web予約だけに出す」の出し分けができるので、常連さんが使うLINEの予約にだけ特定メニューを見せる、といった設計も可能です。

使い分けの早見表

どのメニューにどの伏せ方が向くか、代表的な例で整理します。

メニューの性格具体例向いている伏せ方
金額の目安は見せたいが幅があるカラー(長さ・薬剤で変動)①「〜」で最低料金
カウンセリング後に決めたい髪質改善、縮毛矯正の要相談②所要時間のみ
お客様ごとに料金が違う長期のお客様向けの個別価格②所要時間のみ(会計で個別入力)
常連だけに案内したい隠れメニュー会員向け特別メニュー③会計のみ(裏メニュー)
その場で追加する当日メニュー追加トリートメント等③会計のみ(裏メニュー)
数字で言い切れるシンプルなカット伏せず金額を表示

全部を伏せる必要はありません。言い切れるものは出し、動くものだけ伏せる。この組み合わせが、お客様にも親切で、運用もラクです。

現場の声:「¥0」に見えるのが嫌だった、全部は出したくなかった

ここで、SALONA利用サロンへのヒアリングで聞いた2つの声を、匿名化してご紹介します(いずれもヒアリングに基づき、特定できない形にしています)。悩みの背景が、伏せ方の設計とつながっています。

サロンを営むオーナーAさん(仮名)は、お客様によって料金が違うお店でした。長く通う方向けに価格帯を分けているため、全員一律の金額がありません。「メニューに全部『¥0』と出てしまうのは避けたい。かといって『〜から』が全部に付くのも違う。金額を出さずに、会計のときに入れられたら」。これはまさに、やり方②(所要時間のみ表示・会計で個別入力)が答えになる悩みでした。金額欄を空にして予約フォームに「¥0」と並べるのではなく、はじめから金額を見せない設定にする、という発想の切り替えです。

別のサロンを営むオーナーBさん(仮名)は、Webに全メニューを載せたくない、という考えでした。「ホームページにも全部は載せていない。行ったら実はこんなメニューもあった、という状態を作りたい。それが選べると強みになる」。こちらは、やり方③(会計のみの裏メニュー)や、LINE予約だけに出す設計が合います。すべてを公開の予約フォームに並べるのではなく、来店した方や常連さんにだけ届くメニューを持っておく、という運用です。

2人に共通するのは、「価格を隠したい」のではなく、言い切れない・全員に見せる必要がない金額を、無理に表に出したくないという点です。伏せ方の設定は、この現場感覚をそのまま形にする道具だと考えるとしっくりきます。

外部の一次情報:景表法で気をつける「一線」

価格を伏せてよいのか、法律の観点も一次情報で確認しておきます。関係するのは景品表示法(景表法)です。

消費者庁によると、景表法が禁じているのは「有利誤認表示」——価格などの取引条件について、実際のものより著しく有利だと消費者に誤認させる表示です(景表法第5条第2号)。つまり規制の対象は「表示した内容が実態と食い違うこと」です。裏を返せば、価格を表示しないこと自体を禁じるルールではありません。表示していない金額は、誤認のさせようがないからです。

だから一線はここです。

  • 価格を伏せるのは問題なし。全部の金額を予約フォームに出さなくてもかまいません。
  • 表示するなら実態と合わせる。「¥2,000〜」と出したのに実際は下限が3,000円だった、というように、見せた数字と会計が食い違うと、有利誤認につながりかねません。
  • 「無料」などの表現は特に慎重に。実際には条件が付くのに無料に見える表示は、誤認を招きやすい典型です。

まとめると、「伏せる」のは自由、「出す」なら正直に。この原則さえ守れば、価格を表示しない運用は安心して選べます(出典:消費者庁「有利誤認とは」)。

💡 代表の現場知(設計のひとこと)

価格を伏せる設定を「お客様に見せない・隠す」ための機能だと捉えると、たいてい使いこなせません。本質は逆で、金額が動くメニューを正直に扱うための道具です。言い切れる料金は堂々と見せ、動くものは「会計で決める」と割り切って伏せる。この線引きができているお店ほど、予約フォームがすっきりして、お客様も迷いません。

ありがちな失敗——「¥0」表示と、伏せたつもりの誤認

競合の記事があまり触れない、つまずきやすい点を挙げます。

  • 金額欄を空にして「¥0」と並べてしまう。価格を出したくないからと金額を空欄にすると、予約フォームに「¥0」や「無料」のように見える表示が並ぶことがあります。これは誤解のもとです。伏せたいなら、空欄ではなく「金額を表示しない」設定を使ってください。
  • ①と②を両方かけようとする。「下限も見せたいし、時間だけにもしたい」は同時には選べません。メニューの性格で一方に決めます。
  • 「〜」を付けたのに下限が実態とズレている。「¥2,000〜」と出しているのに、実際はほぼ全員3,000円以上、という状態は避けます。表示する数字は実態に寄せます。
  • 裏メニューを作ったのに案内経路がない。会計のみの裏メニューは、予約フォームに出ない分、来店時の声かけやLINEでの案内とセットにしないと存在を知られません。「作って終わり」にしないことがコツです。

業態別の注意点

伏せ方の考え方は共通ですが、向いている使い方は業態で少し違います。

  • 美容室・ヘアサロン:カラーや縮毛矯正、髪質改善など金額が動くメニューが多いので、①「〜」と②所要時間のみを組み合わせると自然です。常連向けの特別メニューは③裏メニューに。
  • ネイル・まつげ:デザインや本数で金額が変わるため、②所要時間のみで「カウンセリング後に確定」がなじみます。オフ代など当日追加は③裏メニューが便利です。
  • エステ・整体・整骨院などの自費メニュー:コース内容で料金が変わる場合は②が向きます。なお施術内容を書くときは、効果や効能を断定する表現は避け、メニュー名や所要時間、通い方といった事実で説明してください(景表法・関連ガイドラインの観点)。金額の伏せ方とは別に、この点は共通の注意です。

まとめ

サロンのメニュー価格を表示しないという選択は、正しく設計すれば安心して使えます。要点は3つです。

  1. 伏せてよい。全メニューの価格を予約フォームに出す義務はありません。言い切れるものは出し、動くものだけ伏せます。
  2. 伏せ方は3つ。①「〜」で最低料金、②所要時間のみ、③予約に出さない裏メニュー。メニューの性格で使い分けます。
  3. 出すなら正直に。表示した金額が実態と食い違わないこと。これが景表法で守るべき一線です。

「隠す」のではなく「動く金額を正直に扱う」。この視点で設定を選べば、予約フォームはすっきりし、常連さんだけの隠れメニューも無理なく運用できます。価格の考え方そのものに迷うときは、安売りしない価格設定の考え方も合わせてどうぞ。

メニューの見せ方を自由に設計したい方へ

金額が動くメニューを「〜」や所要時間だけで見せたい、常連さん向けの裏メニューを持ちたい。そんなメニュー設計をそのまま形にしたい方へ。SALONA(サローナ)は、予約・電子カルテ・売上管理・顧客管理・LINE連携を1つにまとめたサロン向けサービスです。メニューごとの価格の見せ方(最低料金表示/金額非表示/会計のみの裏メニュー/LINE・Web出し分け)も標準で設定できます。必要な機能が全部込みで月額¥4,980(最安水準・2026年7月時点、主要サロン向けサービスとの比較・自社調べ)です。

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よくある質問

Q1. メニューの価格を予約フォームに表示しないのは、景表法などの問題になりますか。
いいえ。消費者庁の考え方では、景表法が禁じるのは実態より著しく有利だと誤認させる「表示」です。価格を表示しないこと自体を禁じるものではありません。ただし表示する場合は、見せた金額が実際の会計と食い違わないようにしてください。

Q2. 「¥2,000〜」の最低料金表示と、金額を出さず所要時間だけ見せる設定は、同じメニューに両方使えますか。
いいえ、どちらか一方だけを選ぶ形です。金額の下限を目安として見せたいメニューは「〜」の最低料金表示を、金額を一切見せずカウンセリング後に決めたいメニューは所要時間のみの表示を選んでください。

Q3. 常連さんだけに案内する裏メニューは、どう作りますか。
メニューの表示設定を「会計のみ(予約に出さない)」にすると、予約フォームには出ず、来店時に会計で追加できるメニューになります。予約に出すメニューでも「LINE予約だけに出す」といった出し分けができるので、常連さんが使う経路にだけ特定メニューを見せる設計も可能です。

運営:株式会社art crat.(SALONA編集部)
公開日:2026-07-09/最終更新日:2026-07-09
N1:SALONA利用サロンへのヒアリングに基づき匿名化して掲載
参照:消費者庁「有利誤認とは」(景品表示法第5条第2号・2026年7月時点)

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