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サロンの手書きカルテを電子化する方法|人型図・スケッチの残し方

9分で読める

サロンの手書きカルテを電子化する方法は「写真」と「直接スケッチ」の2つ

サロンのカルテには、文字だけでは残しにくい情報があります。痛み箇所を書き込んだ人型図、ヘアの流れやカットライン、ネイルのデザイン、施術した部位。これらを紙でやめて電子化するには、やり方が大きく2つあります。

この記事では、サロンの手書きカルテを電子化する方法を、どちらをいつ使うかも含めて実務手順でまとめます。

この記事でわかること

  • 手書きカルテを電子化する2つの残し方(写真で取り込む/アプリで直接描く)
  • どちらをいつ使うかの使い分け(過去の紙カルテ/その場の新規記録)
  • 紙からの移行で失敗しないための進め方

結論:過去の紙は「写真」、その場の記録は「直接スケッチ」

先に答えを出します。手書きカルテの電子化は、次のように分けると迷いません。

  1. 過去にためた紙カルテや、手書きのメモ・イラスト → スマホやタブレットで写真に撮ってアップロードする
  2. これから新しく描く図やスケッチ → アプリ上で指やペンで直接描く

どちらか一方に寄せる必要はありません。すでに紙の資産があるなら写真で取り込み、これからの施術はアプリで直接描く、という併用が現実的です。両方とも、お客様の電子カルテに紐づいて残ります。


なぜ手書きカルテは「文字入力」だけでは置き換えられないのか

電子カルテと聞くと、施術メモを文字で打ち込むイメージが浮かびます。けれど現場の記録は、文字だけでは足りません。

整体やボディ系なら、人型図の「ここが痛い」という書き込み。美容室なら、ヘアの流れや分け目、カットラインの図。ネイルやまつ毛なら、デザインや本数の配置。これらは位置や形そのものが情報なので、文章に言い換えると伝わりにくくなります。

だから紙のカルテを使い続ける理由は「手書きで図が描けるから」に行き着きます。逆に言えば、図を電子で残す方法さえあれば、紙をやめられます。

紙のまま運用していると、次の不便がついて回ります。

  • 探せない — 過去の図を見返したいとき、紙の束から1枚を探すのに時間がかかる
  • 共有できない — 別のスタッフや、お客様本人に見せたいときに手渡しが必要
  • バックアップできない — 紛失・水濡れ・色あせのリスクがあり、控えも残らない

手書きの情報こそ、次回の接客の質を左右します。だからこそ「紙だから残せている」状態から、「電子でも残せて、しかも探せて共有できる」状態に進めたいわけです。


電子化の2つの残し方

ここからは具体的な手順です。電子カルテへの残し方は、写真と直接スケッチの2通りです。

① 紙やイラストを「写真で撮ってアップロード」する

手元にある紙カルテ、ノートに描いたメモ、手書きのイラストを、そのまま写真として電子カルテに添付する方法です。

  1. 電子カルテの記録画面、または顧客の詳細画面で「写真」のタブを開く
  2. 「写真を追加」を押す
  3. その場でカメラ撮影するか、端末のアルバムから選ぶ
  4. 必要に応じて施術前(Before)・施術後(After)のラベルを付ける
  5. 保存すると、お客様のカルテに紐づいて残る

ポイントは、1回の施術に複数枚を残せること。Before/After を並べたり、人型図のメモと仕上がり写真をセットで残したりできます。撮影はスマホでもタブレットでもパソコンでも、同じように操作できます。

過去の紙カルテをまとめてデータにしたい、という相談もよくあります。これは紙を写真に撮ってアップロードする運用が、今いちばん現実的で確実です。文字を自動で読み取って台帳に流し込むような仕組みを期待すると、読み取り精度や手間で止まりがちなので、まずは「写真で確実に残す」から始めるのをおすすめします。

② アプリ上で「手書きスケッチを直接描く」

これから新しく描く図は、アプリの中で直接描けます。指・マウス・ペン(Apple Pencil など)に対応していて、なめらかな曲線で描けます。

ただし、この手書きスケッチは初期状態ではオフになっています。使うには先に有効化が必要です。

  1. 「設定」→「カルテ項目」で手書きスケッチをオンにする
  2. 売上入力時のカルテ欄、またはカルテ編集画面で「手書きスケッチ」の「描く」を押す
  3. 表示されたキャンバスに、指やペンで自由に描く
  4. 「1つ戻す」で直前の線を取り消し、「全消去」でやり直せる
  5. 「保存」でカルテに追加される(1つの施術につき最大5枚まで)

描いたスケッチは、写真と並ぶ別のセクションとしてカルテに表示されます。タブレットを店内で使っているなら、施術の合間にその場でサッと描いて残す、という使い方ができます。


どちらをいつ使うか

2つの方法は、目的で使い分けると整理できます。

残したいものおすすめの方法理由
過去にためた紙カルテ写真で撮ってアップロードすでに紙がある。撮るだけで取り込める
紙やノートの手書きメモ・イラスト写真で撮ってアップロード描き直す必要がない
これから新規に描く図・スケッチアプリで直接スケッチ紙を介さず、その場でカルテに残せる
仕上がりやデザインの記録写真写真で撮ってアップロード実物をそのまま残せる

迷ったら「もう紙にあるなら写真/これから描くなら直接スケッチ」と覚えておくと早いです。


電子化すると変わること

手書き情報を電子化すると、紙ではできなかったことができるようになります。

  • すぐ呼び出せる — 次回の来店時に、前回の人型図やデザインをその場で開ける。前回どこをどう施術したかを、記憶や紙探しに頼らず確認できる
  • お客様にも共有できる — カルテ共有のリンクを発行すると、写真もスケッチもお客様向けのページに表示される。仕上がりの記録を渡したり、次回の相談材料にしたりできる
  • 控えが残る — 端末が変わっても同じカルテにアクセスでき、紙のように1枚しかない状態にならない

「探せる・共有できる・控えが残る」。紙の手書きが抱えていた3つの不便が、電子化でそのまま解消されます。


サロンオーナーに聞いた「手書きで残したい」現場の声

実際に、手書きでの記録にこだわるオーナーは少なくありません。SALONAをお使いのサロンへのヒアリングから、匿名化していくつか紹介します。

整体院を営むオーナーAさん(仮名)は、痛みの箇所を人型図に書き込んで記録しています。「ここに痛みがある」という位置のメモは、文章にすると伝わりにくく、図のまま残したいとのこと。電子化にあたっては、その人型図のメモをスクリーンショットや写真にして、カルテに写真としてアップロードする運用から始めました。iPad を店内で使っていて、パソコン・タブレット・スマホのどれでも同じように記録できる点を確認しています。

ネイルサロンを営むオーナーBさん(仮名)は、デザインを手書きで残したいという要望を持っていました。ネイルはデザインが要になるため、写真だけでなく、その場で描いた図も残せると記録が充実します。こうした声を受けて、写真アップロードと並んでカルテに手書きスケッチを描けるようにした、という経緯があります。

共通しているのは、「文字では残しにくいものを、図のまま残したい」という現場のニーズです。だからこそ、写真と直接スケッチの2本立てが効いてきます。


よくある失敗・つまずきポイント

電子化を始めるときに、つまずきやすい点をまとめます。

  • 過去の紙を全部、一度にデータ化しようとする — 何百枚もある紙を一気に片づけようとすると、作業が重くて止まります。来店都度に、そのお客様の分だけ取り込むのが続けやすい進め方です
  • 手書きスケッチがオフのまま「描けない」と思い込む — スケッチは初期状態でオフです。「設定」→「カルテ項目」でオンにしないと記録画面に出てきません
  • 外部の予約サイトからカルテが自動で移ってくると思っている — 他社システムからのカルテの自動連携・自動取り込みはできません。移すなら、写真で取り込むか、あらためて入力する手動の運用になります
  • 紙を完全にやめる前に、慣らし期間を取らない — いきなり全部を電子に切り替えると現場が混乱します。最初の数週間は紙と併用し、操作に慣れてから紙を減らすと安全です

業態別の注意点

手書きで残したいものは業態によって違うので、押さえどころも変わります。

  • 美容室 — ヘアの流れ・分け目・カットラインなど。カラーレシピは文字、形の情報は図、と分けると整理しやすいです
  • ネイル・まつ毛 — デザインや配置、本数の記録。仕上がり写真と、デザイン案のスケッチをセットで残すと次回の相談がスムーズです
  • 整体・整骨院などの治療院 — 施術部位や気になる箇所の人型図。ここでは効能の話には踏み込まず、あくまで「どこを・どう記録するか」という記録手段の整理にとどめるのが安全です。記録方法としての人型図は、写真でも直接スケッチでも残せます

まとめ

サロンの手書きカルテの電子化は、難しく考える必要はありません。

  • 残し方は2つ。過去の紙やメモは「写真で取り込む」、これから描く図は「アプリで直接スケッチ」
  • 手書きスケッチは初期状態オフなので、使うときは「設定」→「カルテ項目」でオンにする
  • 過去の紙は一度に片づけず、来店都度に少しずつ置き換える
  • 電子化すると、探せる・共有できる・控えが残る、の3つが手に入る

紙でしか残せなかった図や痛み箇所のメモも、写真と直接スケッチを組み合わせれば、検索できて共有できるカルテに変わります。電子カルテ全体の移行手順を知りたい方は、サロンの電子カルテとは?紙カルテからの移行手順とメリットもあわせてご覧ください。


よくある質問(FAQ)

Q. 過去にためた紙のカルテも電子化できますか?

A. はい。紙のカルテをスマホやタブレットで写真に撮り、お客様の電子カルテにアップロードして残せます。1回の施術に複数枚まで添付できます。一度に全部やろうとせず、来店のたびにそのお客様の分を取り込むと続けやすいです。

Q. アプリの中で図を直接描くこともできますか?

A. できます。指・マウス・ペン(Apple Pencil など)でカルテに手書きスケッチを描けます。ただし初期状態はオフのため、「設定」→「カルテ項目」で手書きスケッチをオンにすると、記録・編集画面にスケッチのセクションが表示されます。

Q. 残した写真やスケッチをお客様に見せられますか?

A. はい。カルテ共有のリンクを発行すると、写真も手書きスケッチもお客様向けのページに表示されます。仕上がりの記録を渡したり、次回来店時の相談材料にしたりできます。


運営: 株式会社art crat./SALONA編集部
公開日: 2026-06-22 最終更新日: 2026-06-22
本記事の現場の声は、SALONA利用サロンへのヒアリングに基づき匿名化して掲載しています。

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