基礎・用語解説

リピート率とは?サロンの計算方法と目安をやさしく解説

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リピート率とは?まずは結論から

リピート率とは「来てくれたお客様が、もう一度来てくれた割合」のことです。新しいお客様を集める努力と同じくらい、いえ、それ以上に大切な数字です。なぜなら、ひとりサロンの売上は「常連さんが支えてくれている」ことがほとんどだからです。

この記事は、数字やビジネス用語が苦手な方でも読み進められるように書きました。

この記事でわかること

  1. リピート率とは何か(一言+計算式)
  2. サロンで大事にしたい理由と、目安の見方
  3. よくある誤解と、明日から見るときの注意点

リピート率とは(一言で)

リピート率とは、ある期間に来店したお客様のうち、再び来店してくれた人の割合です。

「再来率(さいらいりつ)」と呼ばれることもあります。どちらも意味はほぼ同じです。この記事では「リピート率」で統一します。

数字が高いほど、「また来たい」と思ってもらえているサロン、ということになります。


なぜサロンでリピート率が大事なのか

ひとりサロンは、施術できる時間に限りがあります。1日に対応できる人数も決まっています。だからこそ、「一度来てくれた人にまた来てもらう」ことが、安定した売上の土台になります。

具体的な場面で考えてみましょう。

  • 新規集客だけに頼ると疲れます。 広告やSNSで毎月ゼロから人を集め続けるのは、時間もお金もかかります。
  • 常連さんは予約が読めます。 「来月もまた」と言ってくれる方が増えると、先の予定が立てやすくなります。
  • 紹介につながります。 通い続けてくれる方は、お友達を連れてきてくれることもあります。

一般に「新しいお客様を獲得するコストは、既存のお客様に再来してもらうコストの数倍かかる」と言われます(いわゆる「1:5の法則」。あくまで目安で、業種や状況によって幅があります)。だからこそ、まず手元の常連さんを大切にする発想が役立ちます。

リピート率が上がると、お客様が一生のうちにサロンへ落としてくれる総額、つまり LTV(顧客生涯価値。1人のお客様が通い続けてくれる間にもたらす売上の合計)も自然と伸びていきます。


リピート率の出し方・計算・目安

計算式はとてもシンプルです

基本の計算式はこちらです。

リピート率(%) = 再来したお客様の人数 ÷ 対象期間に来店したお客様の人数 × 100

手順にすると、こうなります。

  1. 期間を決める。 まずは「先月」「直近3か月」など、区切りを決めます。
  2. 来店したお客様の人数を数える。 その期間に来てくれた人数(延べではなく、人の数)です。
  3. そのうち再来した人を数える。 2回目以降の来店があった人を数えます。
  4. 割り算する。 「再来した人 ÷ 来店した人 × 100」で割合を出します。

架空の例で計算してみます

ここからは架空の例です。実在のサロンの数字ではありません。

ある架空のひとりサロンで、4月に来店したお客様が40人いたとします。そのうち、5月か6月にもう一度来てくれた人が24人だったとします。

24人 ÷ 40人 × 100 = 60%

この場合、リピート率は60%です。「4月に来た10人のうち、6人がまた来てくれた」というイメージです。

目安はどう見ればいいか

「サロンのリピート率は何%が正解ですか?」とよく聞かれます。

正直なところ、業種・地域・メニュー単価・お客様の通う頻度によって大きく幅があります。 ネイル・まつ毛・エステ・カットでは、お客様が次に来るまでの間隔がそもそも違います。ですから「全サロン共通の正解」は存在しません。

おすすめは、よその数字と比べることではなく、自店の昨年・先月と比べることです。

  • 先月より上がった → うまくいっている可能性
  • 先月より下がった → 何か変わったかもしれないサイン

絶対値の高い低いに一喜一憂するより、「自分のお店の変化」を追うほうが、ひとりサロンには実用的です。


知っておくと差がつく:数え方で結果は変わります

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。

リピート率は「どう数えるか」で数字が大きく変わります。 同じお店でも、定義を変えると見え方が違ってくるのです。代表的な数え方を3つ挙げます。

数え方何を見ているか向いている場面
期間内に2回以上来たかその期間の常連度短い周期で通うメニュー
新規のうち再来した割合初回の満足度・定着新規集客を頑張った時期
一定期間内に戻ってきた割合離脱していないか来店間隔が長いメニュー

たとえば「新規リピート率」は、初めて来た方が2回目に来てくれたかだけを見る数え方です。これは、初回体験の満足度を測るのに向いています。一方で、長く通う常連さんも含めた全体のリピート率は、お店全体の安定度を見るのに向いています。

大切なのは、毎回同じ数え方で見続けることです。先月は「新規リピート率」、今月は「全体のリピート率」と混ぜてしまうと、上がったのか下がったのか分からなくなります。まずは1つの数え方を決めて、それを続けてください。

なお、リピート率とちょうど裏表の関係にあるのが 失客率(離脱率)です。失客率は「離れていったお客様の割合」を見る数字で、リピート率と合わせて見ると、お店の今がより立体的に分かります。こうした数字をまとめて整理したい方は、サロン経営で見るべき数字の入門ガイドもあわせてどうぞ。


よくある誤解・NG

誤解1:リピート率は高ければ高いほど良い

必ずしもそうとは限りません。新規のお客様が少なくて常連さんばかりだと、リピート率の数字は高く出ます。でも、新しい出会いが減っているサインかもしれません。リピート率は、新規の人数とセットで見ましょう。

誤解2:1回でも来てくれたらリピート

「リピート」は2回目以降の来店を指します。初回だけの方を含めて数えると、数字が甘くなります。定義を決めて、ぶれないようにしてください。

誤解3:他店の数字と比べて落ち込む

前述のとおり、メニューや通う頻度で目安は変わります。他店の数字は参考程度に。比べるべきは「過去の自分のお店」です。

NG:数え方をその都度変える

これがいちばんやりがちです。比べられなくなるので、最初に決めた数え方を続けてください。


まとめ

  • リピート率とは「来てくれた人が、また来てくれた割合」です。
  • 計算式は「再来した人 ÷ 来店した人 × 100」とシンプルです。
  • 目安は業種で幅があるので、自店の過去と比べるのが実用的です。
  • 数え方を1つに決めて、続けて見ることが何より大切です。
  • 裏返しの 失客率LTVと一緒に見ると、より深く分かります。

まずは「先月のリピート率」を一度だけ出してみてください。最初の1回が、いちばん大きな一歩です。


よくある質問(FAQ)

Q. リピート率はどのくらいの頻度で見ればいいですか?

A. 毎月1回で十分です。月末や月初に「先月分」を出す習慣にすると、変化に気づきやすくなります。来店間隔が長いメニューなら、3か月ごとにまとめて見るのも良い方法です。

Q. リピート率と失客率は何が違いますか?

A. ちょうど裏表の関係です。リピート率が「戻ってきた人の割合」、失客率が「離れていった人の割合」を見ます。両方そろえて見ると、お店の状態が立体的に分かります。

Q. お客様の数を毎回手で数えるのが大変です

A. 来店履歴がまとまっていると、計算はぐっとラクになります。会計やカルテの記録が1か所に集まっていれば、人数を数える手間が減ります。


少しでもラクに数字を見たい方へ。会計データがたまっていくと、客単価やリピート率といった数字は、手計算しなくても把握しやすくなります。サロン向け会計・予約管理のSALONAでは、日々の会計記録からこうした数字を見られます。気になる方はのぞいてみてください。

運営:株式会社art crat./SALONA編集部/公開日 2026-06-11

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